English Wonderland代表小野恭子です。
本日のテーマは、
「グローバリズムとナショナリズムについて」
最近想うことをシェアできたらと思います。


新型コロナウイルス感染拡大の昨今の社会情勢は、
今年始め頃までの、東京オリンピック2020開催や
国を挙げてのインバウンド政策からは、

想像もつかなかった現実として、今目の前にあるわけです。

 

そんな中「グローバル人材育成」を目標に進んできた私にとって
一つ自分の頭の中で整理できなかったことがありました。


それは、グローバル社会から遠のいていっているかと思われる
世界中の状況を垣間見た時のことでした。

世界はナショナリズム化しているのではないか、

と、ふと疑問が湧いてきていました。

 

そこで、
私自身が所属しているETAJ(English Teachers Association of Japan)
グループ内での意見交換の場(オンライングループ)で今の気持ちを綴り、
質問を投げかけてみました。
様々な意見をくださるメンバーさん方の意識の高さ、視野の広さ,
そしてグローバルマインドを持たれる方々を改めて知れた貴重な出来事でした。

 

グループ内では、「台湾のバイリンガル育成10年計画」という投稿のテーマで
皆さんが意見を交わされているところでした。

この記事について、私の疑問点を質問として投げかけてみたのでした。

前にまず、この記事に対する私の意見、背景にある考えは以下の通りです。


1)台湾のバイリンガル計画2030年、
  あと10年と言うスピード感を持った改革に驚いた。


2)台湾と比較して日本では、現在10歳位の子供たちの30年後の社会を想定。

  社会に適応する英語コミュニケーション能力をつけていくことが

  想定されての英語教育変革である。この2国の差。
 

3)本年が英語教育の変革の年で、小学校5年生からの教科導入。

  来年度は、中学の英語教科書が、再来年度は高校の英語教科書が

  新学習指導要領に基づき変わろうとし始めたばかりである現実。


4)今までの知識の暗記型の学習から

  「思考力」「判断力」「表現力」「主体性を持って多様な人々と協働する力」を

  つけていくことが目標になっていること。


5)昨年度においても外部試験利用制度の導入がいきなり中止。

  この先も問題山積みという状況である現実。


6)私個人としては、文科省の英語教育変革資料、新学習指導要領を読み、

  グローバル人材育成のために考えられている方向性は、

  本当に今の日本に必要なこと、推し進めていきたい一人である。

 

7)しかし、各教育現場の反対意見も多々あり、

  今後も予定通り進むことが困難になるのでは?と懸念している。

  トップダウン的な考え方にただ反対するという傾向が見受けられ、

  革新的なことにストップがかかり、

  日本の変革に時間を要する現場に歯痒さを感じる。

  (賛否両論ありますが)


ここからが私からETAJへの質問の本題になります。

 

<小野からの質問内容>

英語教育変革の大きな基に

「グローバル人材育成」という大きな目標があります。
本来ならば昨日、東京オリンピック開催日でした。
そこに向かい、日本政府がインバウンド政策を講じ、

凄まじい勢いで訪日観光客相手の産業も発展していました。

 

 

その中で、海外進出のみならず、日本国内における

「英語の必要性=グローバル人材育成の目的」としての英語教育である

という考え方で先出の英語教育セミナーの構成を組み立てていたのですが、

正反対の世の中になってしまいました。
 

 

そして、新型コロナ感染拡大の危惧される中、

どの国もナショナリズム的思考、自国をまずは守ろうとする、

鎖国的とまでは言わないまでも、国内にむけた意識情勢の中にいます。


私個人的な意見としては、現状において

人と人の触れ合いや国境を超えての行き来が困難な中においても、

方法、手段はあると感じています。

オンライン上における人間関係の構築は今まで以上に深まり、

世界の共通意識を持つためには、

今まで以上に共通言語=英語の重要性は高まると確信しています。


英語学習の必要性を問う立場である私でありますが、

皆さんも同じ立場だとしたら、

「英語教育」と現状のwithコロナ社会情勢の中で

「グローバル社会」の関係性をどのように感じ、

どのように今後の英語教育が進んでいくと思われるでしょうか?

 

 

様々な見解を頂いたのですが、その中でも
「ナショナリズム」と「グローバル化」は対立していないと云う見解。

「ナショナリズム」と「グローバル化」は対立していると思っていません。

  逆に後者があるからこそ前者の大事さに気づいたのが「今」でしょうし。

  そして他国の「ナショナリズム」を理解しようと思ったら、

  英語だけでなくグローバルな意識を持っていることが必要です。

  残念ながら英語ができてもグローバル意識がなかったり、

  きちんと他国のことを理解できていなかったりする人たちがほとんどですので。


 

上記のような個人レベルでのディスカッションが

よりお互いの意識を深め、その方々の周りの環境に良い影響を

波及していくことに繋がるのではないかと感じます。

一人一人の行動により、家族→地域→国へと

そしてグローバル視野に立つ見方に繋がっていくのではないでしょうか。

そしてその逆も然りです。

 


本気で意見を出すと本気で答えてくれる

このようなグローバリストの方々に囲まれていること自体が

私はまさにグローバル社会の一員であると自負しています。

日本の小さな英語スクールを運営している身においても可能な訳です。


教育変革の資料をまとめてそれを伝えるだけであれば、誰でもできること。

ですが、私自身の言葉で伝えることで、

参加してくださる方に与えられるメリットは一体何なのか?

それは今までの経験と出会った師(書)と仲間から得た知識だと感じています。



「これからの子ども英語教育オンラインセミナー」

8月から9月に開催いたします。
是非、皆様のご参加お待ちしています